当歯科の2006年〜2007年は即時負荷の年でした。
即時負荷とは、数日の間にインプラントに上部構造を作成し、
早期にインプラント体を固定することにより
早い時期に機能的咬合が可能となった術式です。
『世界最先端の技術』と言えます。
一般にリスクの高いケースと言われる高齢者ほどこの術式は有効だと言う事が実感します。
なぜなら、従来ならインプラント手術をした傷がある上に入れ歯をのせなければならないので数ヶ月さらに不自由な状態となります。
老齢ではこの不自由な時間は、重くのしかかってきます。
リスボン(ポルトガル)のClinica MaloのDr.PauloMaloによって開発された
無歯顎用の「オール・オン4(フォー)」は、臼歯部に傾斜角をつけてインプラントを埋入し、
固定式補綴物を装着する治療法です。

これによって、ブリッジに対する補綴支持を容易に得ることができ、個別に作製されたブリッジは、
術後数時間以内には機能するようになります。

アクリリックレジン使用の
旧タイプのインプラント上部構造
この術式は、神経や空洞を避け、骨質の安定している前歯部に集中的にインプラントを埋入しようとする術式ですが骨格の大きい欧米人のもとで開発された術式であり、骨質の貧弱なアジア民族には困難な場合が多いのです。
それに完成した上部構造は、いわゆる入れ歯タイプの旧式のクラッシックなスタイルで、その素材はアクリリックレジン(早い話がプラスチック)であるため、食物が義歯の下にはいりやすく見た目も不自然であるのです。
そこで当歯科では、骨質の悪い臼歯部にもインプラントを埋入し骨質のよい前歯部に埋入したインプラントと早期連結し、上部構造もブリッジタイプの審美性の高いものを作成する術式に変更を加えました。
複数の技工スタッフが72時間集中的に作業を行うことで、短期に高い精度の補綴物を作成し、インプラント体をこれで連結し早期の咬合負荷をかけることが可能としました。
その技術的な詳細は、企業秘密です。(現在、論文作成中)
しかし、結果は下記の症例が雄弁に語ってくれていると思います。
1. 複数本のインプラントを入れる場合に可能→1〜2本のインプラント埋入ケースは適用外となる。
2. 骨質がある程度、固い場合に適応となる。
  一般的に上顎骨より下顎骨が骨質良好で、上下顎とも臼歯部よりも前方歯の方が骨質が良い。

結論 最も食生活で苦労している無歯顎の方こそ、即時負荷の適応症として最適です。
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