インプラントシステムの選択について私の意見を述べます。
患者さんは、ドクターを選ぶと同時に、インプラントシステムを選ぶことになります。
まずそのことに気がついてください。
だから、インプラントという「工業製品の製造メーカーを選ぶ知識」を持つ必要があると思うのです。
ぼくの結論を先に言うと、ファーストチョイスは「世界で一番売れているものと互換性のあるものを使え」と言うことです。たとえば、一眼レフのカメラで言うと、キャノンのイオスにすべきだと言うのが私の意見です。
良い写真を撮ることを目的にすれば、マミヤやペンタックスでもいいと思います。その交換レンズやプリンタなどの周辺機器の普及性より、 個人の思い込みやこだわりがプロの作品となりえるからです。
ところが、体内に埋入する医療器具となれば話は別です。施術する歯科医の医師としての寿命は、あなたがこれから入れるインプラントの寿命より短いことが多々あるのです。転院することだってあるわけです。
その時に、メンテナンスや更なる治療が必要となることは必至です。そのため、この10年、はインプラントの世界的シェアNo.1のブローネマルクシステムか、それに互換性があるメーカーを選ぶべきです。
互換性のあるメーカーは「3i・ライフコア社・GC・ステリオス」などです。現在の評価から考えて、問題ないと私は考えます。
ネジが緩みにくいという優位性はあるが、依然として断然優位なメーカーが決まっていない。メーカー間の戦国状態で規格も不統一。
現在ブローネマルクというシェアNo.1と歴史を持つ業界のスタンダードメーカーがある。
この優位性はネジ固定で使用してはじめて生きてくる。
アバットメントの緩みにくいインターナルヘックスのメーカーについて、今後の残っていきそうなメーカーから挙げていきますね。
公的機関で使用している場所も多い。私も使っている。
ヨーロッパ発のメーカーで、コンセプトがブローネマルクに似ている(表面性状や純チタンを使用していることなど)と思う。
その発展の歴史の中で、モデルチェンジが多かった。
今のデザインは信頼できるのでしょうが、GBR(骨再生方法の手技のひとつ)を得意とする私には、1回法はなじまない。
ブローネマルクは、販売前に厳密な研修を義務化していることに対して、どの歯科医師も購入できるため、稚拙なケースを多く目にするのもこのシステムのような気がします。
国内シェアNo.1ですが、海外で売れて初めて認められると思います。
しかし、ブローネマルクよりブラストの技術(インプラント表面処理の技術のひとつ)は早かった。
がんばれ日本メーカー!
人工歯部をインプラントに固定する方式なのですが、人工歯をインプラントにセメントで接着してしまうものとネジで固定するものがあります。 ブローネマルクシステムは、大切な骨に結合するインプラント体を外傷から守るため、「ネジは緩むもの」「時として破損するもの」と考えられてきました。そういうことで、冠をセメントで接着するセメント固定式とは、そもそも相性が悪いのです。
前述のように、ファーストチョイスはシェアNo.1のブローネマルクか、それと互換性のあるメーカーにすべきです。当然固定システムは、それと相性のいい「ネジ固定」となります。実際セラミックが欠けた等のトラブルの際は、ネジで人工歯が取り外しできるのは、非常に助かります。
セメント固定を選択するならむしろインターナルヘックスのメーカーを選ぶべきだが、決定的な勝ち組のメーカーが存在しない。
当医院はネジ固定を遵守しております。
〒673-0866
兵庫県明石市朝霧町3丁目9-2
info@asagiri-implant.com